両国観光でおすすめは?国技館の見学と回向院で相撲三昧!
2016/10/18
両国の観光スポットといえば、最もポピュラーなのは大相撲の国技館と大江戸博物館でしょうか。
海外の方をご案内する場合などはその二か所が定番ですが、今回はちょっと趣向を変え、そのうちの相撲のほうをテーマにして、相撲がらみのおすすめスポットをご紹介しますね。
両国の観光でおすすめは相撲の歴史をたどるルート
ところで両国を観光する前に、両国の由来って知っていますか?
この世界とあの世の両方の世界(国)を結ぶ場所なので「両国」と呼ばれるようになった、という話を聞いて目からうろこだったことがありました。
そのために、もともと神事であった相撲の力士たちがここに集められたのだ、という話に「なるほど~」と納得したのですが、これを書くにあたって真偽のほどを確かめてみたところ、裏はとれませんでした。
隅田川に橋をかけて、武蔵国(むさしのくに)と下総国(しもうさのくに)をつないだその橋を両国をつなぐ橋ということで両国橋と名付け、その一帯を両国と呼ぶようになったという説のほうが信ぴょう性があるようです。
前者の説なら、そこからお相撲の話へとつなげられたのですが、残念です^^;
でも、前者の説が「なるほど」と思えるてしまうくらい、両国は街のあちこちに相撲部屋が点在し、ちゃんこ屋さんが軒を連ねる相撲の街です。
今回は、現在大相撲が行われている両国国技館と、その昔の江戸時代に相撲の本拠地であった回向院とをまわってきました。
両国国技館は見学はできるの?
JR総武線両国駅西口からすぐの両国国技館。
大相撲場所のチケットを買ってお相撲の試合を見に行くのでなければ建物の中には入れないと思っていらっしゃる方が多いのですが、実は普通に中に入れます。
大相撲や有料イベントなどが催されていない時は、自由に建物の入り口から出入りができるようになっているのです。
私たちが訪れた日には少年相撲選手権大会が行われていたため、ラッキーなことに中で彼らの相撲を観戦することができました。
すでにプロのような大柄な体格の子と、ひょろっとした普通の少年っぽい体格の子が対戦して、気合いと戦略で少年体形の子のほうが見事に勝ってしまったりと、プロとはまた一味違った未来の力士くんたちの手に汗握る試合をいくつも見せていただきました。
国技館の中の相撲会場の手前には、相撲博物館があります。
相撲博物館
国技館の正面入り口から入ってすぐ右側にあります。
大相撲の開催中は土日祝日も開いていますが、入場券が必要です。
それ以外のときは土日祝日が休館日で開いているのは平日のみなのですが、無料で入ることができます。
ここには昔の番付など相撲にまつわる展示物が数多く並べられていて、スペース的には狭いのですが相撲ファンにとってはかなり楽しめる人気の博物館です。
国技館バックヤードの見学
毎年春に両国駅周辺で行われる「両国にぎわい祭り」では、開催中に国技館のバックヤードツアーが催され、国技館の裏側を案内してもらえます。
これには入場整理券代がかかりますが、200円ととても安く、土俵の整備の仕方を見せてもらえたり親方たちと写真撮影ができたりするので毎年大変な人気を博しています。
午前中でチケットは完売してしまうので、早めに並ばれたほうがいいかと思います。
住所とアクセスなど
両国国技館の住所:東京都墨田区横網1-3-28
電話番号:03-3623-5111(国技館)
03-3622-0366(相撲博物館)
開館時間:開催イベントによるが平日7時~22時 土日祝9時~21時の間(国技館)
10時~16時半(相撲博物館)※大相撲開催中以外は平日のみ
アクセス:
JR総武線両国駅から徒歩1分(お隣です^^西口を出ると右手すぐに見えます^^)
両国の回向院は相撲のふるさと
回向院はねずみ小僧でも記事にしましたが、
【参考:回向院のねずみ小僧のお墓とは?林先生で合格祈願のご利益倍僧?!】
江戸時代から相撲の本場所の地でもあった場所です。
相撲はもともと神事というか、五穀豊穣を占う神事に用いられていたもので、それが現在のスポーツのような相撲へと形を変えていきました。
現在の大相撲の始まりは江戸時代の「勧進相撲(かんじんずもう)」と呼ばれるもので、その頃は公共社会事業の費用を捻出するために各地を転々としながら開催されていたそうです。
その相撲興行の本場所の地がこの回向院だったんですね。
「回向院境内は1833年から国技館に開催場所が移されるまでの76年間相撲興行本場所の地であった」と境内入り口の説明板に書かれていたのですが、そのあと「国技館は回向院境内に建てられた」とあって、「あれ?それは回向院境内で実施された年月に含まれないの?」とちょっと頭が混乱…(私の理解が悪いのでしょうか…)。
さらにさらに、他の文献によると、回向院で勧進相撲が行われはじめたのは1768年と書かれていたり…。
なので、回向院からの相撲の歴史をちょっと時系列にしてみました。
1768年…勧進相撲が回向院の境内で行われるようになる。
1833年…春秋2回の相撲定場所が回向院境内で行われるようになる。
1909年…回向院境内に旧国技館が建てられ、そちらで行われるようになる。
戦後…しばらくは旧国技館で。その後 明治神宮外苑の仮設国技館→浜町公園の仮設国技館→台東区の蔵前新国技館と転々としながら行われる。
1985年…地元の人々の希望により両国に新国技館が完成。両国にカムバック。
という流れだそうです。ふー、やっとスッキリしました。
これは、1936年に日本大相撲協会が建てた「力塚」です。
亡くなった力士や年寄の霊が祀られています。
どっしりととても安定感のある碑でした。
住所とアクセスなど
回向院の住所:東京都墨田区両国2-8-10
電話番号:03-3634-7776
参拝時間:9時~16時半
参拝料:無料
アクセス:
JR総武線両国駅西口より徒歩3分
地下鉄大江戸線両国駅より徒歩10分
(JR両国駅西口の前の大きな通りを国技館と逆の左手側にまっすぐ直進します。)
まとめ
記事にするときに前後してしまいましたが、私たちが実際にまわったルートは回向院からの、両国国技館です。
理由は、過去から現代へとたどりたかったのと、国技館が駅近なので帰りが楽だからです。
ちゃんこ鍋などの夕飯も両国で食べられる場合は、記事通りのルートのほうがいいかもしれませんね。
観光ではなく大相撲観戦で両国に来られた方も、後半戦から見られる場合はもしよろしければ先に回向院にも立ち寄ってみてください。
お読みいただきありがとうございました。