インフルエンザの予防接種は受験生は2回?する時期は?家族は?
お子さんが受験の年は、インフルエンザの流行がいつにもまして心配ですよね。
この間も父兄会で、「なんでこんなに風邪やらインフルエンザやら大雪やら一年で一番心配事だらけの時期が受験シーズンなんだろう~。」とママたちでグチってきたところです。
が、文句ばかり言っていても仕方ないので情報交換もばっちりしてきましたよ。
インフルエンザ対策について、身内に看護師さんがいる方から受験生ママさんたちへのアドバイスです。
インフルエンザの予防接種は受験生は2回がいいってほんと?
一般的にインフルエンザの予防接種は、13歳未満の子供は2回、大人の場合は1回となっていますよね。
でも、実際には予防接種1回よりも2回のほうが有効率は上がるので、受験生は2回接種したほうがいいそうです。
日本臨床内科医会が発表した「予防接種の回数による有効性」の研究結果によると、
1回接種…64%の有効率
2回接種…94%の有効率
と、2回接種したほうが1回のみの接種よりも有効率が上がっていたそうです。
この数字は研究によっても微妙に違っていて、1回接種では50%で2回接種では80%などという説もありますが、どの研究結果でも1回接種よりも2回接種のほうが有効率は上がっています。
でも実際にはお医者さまによって、1回で十分、という考えの先生と、受験生などのより万全を期したい人は2回やった方がいい、という考えの先生とがいらっしゃいます。
1回接種でいいというお医者さまは、もともと大人の場合は子供と違って大きくなるまでの間にインフルエンザをはじめ様々な病気にかかった経験があり、免疫を持っているからということで大人は1回接種になっているのだからそれで十分、という考えのようです。
それでも受験生の場合はやはり、勉強に忙しく精神的なストレスも大きく、普段よりも免疫力は下がっていると思うので、可能であれば2回接種してあげるのが望ましいかなと思います。
インフルエンザは受験生はいつの時期に予防接種するのがベスト?
年によっても違いますが、インフルエンザはだいたい12月ごろから2月ごろまで流行が続きます。
ですので、一般的にはインフルエンザが流行り出す12月ごろまでには接種しておいたほうがいいと言われています
いっぽう、予防接種の持続期間は、個人差もありますがおよそ5カ月程度効果が続き、3、4ヶ月目から徐々にその効果が減ってくると言われています。
2回接種するときの1回目と2回目の間隔は、大人の場合は1~4週間ほど間を空けますが、できれば3~4週間空けて体内にワクチンの抗体ができてから接種したほうがよりしっかりとした効果が期待できます。
これらを考えあわせると、2回接種の場合は1回目を10月下旬~11月中旬、2回目を11月中旬~12月上旬にすると、インフルエンザが流行る時期と受験のシーズンを予防接種の効果が高い期間でカバーできると思います。
これを目安に、大学受験で3月の国公立後期試験までずっと頑張り続ける予定の方の場合は遅めに接種したり、AO入試で早めの受験の方は早めになど、受験の日程によって調整してみてください。
インフルエンザの予防接種は受験生の家族はどうすればいい?
これもまた少し悩む問題ですよね。
我が家は今まで、受験生がいる年は必ず家族全員でインフルエンザの予防接種は受けるとは決めていますが、2回接種は受験生本人だけにするか、家族全員で2回接種するか迷いました。
有効率が上がるとはいっても、家族は受験生ほど無理をしてはいないので、「1回で十分なのでは?」という思いと、「でも万が一かかってしまったら受験生に迷惑がかかってかわいそう…」という思いがあったからです。
万が一、受験生のいる家族がインフルエンザにかかってしまった場合には、実は受験生本人にインフルエンザ治療薬を予防投与してもらうという方法も、裏ワザ的ですがあることはあります。
つまり、インフルエンザの治療薬であるタミフルやリレンザ、イナビルなどを、かかった家族だけではなく受験生にも処方してもらって投与するということです。
これらの薬は10日間ほど効くそうですので、試験があと10日以内の直前に迫っているときなどは有効です。
アメリカ疾病予防管理センターの研究結果によると、10日間の連続使用でリレンザで72%~82%、タミフルで68%~89%の発病予防効果があったそうです。
ただし、予防的な利用の場合は保険がきかないので全額自費になってしまう(薬代+診察料で5,000~7,000円位)のと、予防的な使い方をあまりさせたがらないお医者さまもいらっしゃるので、その点が少し気がかりです。
その心配をするなら…ということで、我が家では今年は結局、家族全員2回ずつインフルエンザの予防接種をすることになりました。
まとめ
どんな対策をとっても100%インフルエンザが防げるわけではありませんが、なるべく勉強以外の心配事は少なくして、勉強に専念してもらいたいですよね。
受験生と受験生の親御さんに素敵な春が訪れるようお祈りしています。