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アロマは高齢者の認知症に効く?使用方法や効果も電話で聞きました!

もう何年も前でしょうか、アロマが高齢者の認知症の予防に効くという情報を新聞で知って、興味を持ったことがありました。

しばらく前から物覚えがあやしくなってきている父に使ってもらおうかと何回か検討したのですが、まず続かないだろうなー、ということで実現はしないまま。

ところがここにきて、主人の母に認知症らしき症状が出てきてしまいました。

なんとか初期の状態で食い止められないかとみんなでさまざまな情報を集めているのですが、その中で、やっぱりアロマは高齢者の認知症にもいいという説をあちらこちらで耳にしました。

そこで先日、認知症用のブレンドオイルをセットで購入。

アロマが届くまでの間に、購入した通販のお店に電話をして、使い方や効果など疑問に思っていたことをぜーんぶ聞いてみましたので、認知症や認知症予防にアロマを使ってみたいと思っていらっしゃる方にシェアさせていただきますね。

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アロマは高齢者の認知症にも効くの?

「アロマオイルが高齢者の認知症予防にいい」ということは、テレビの「たけしの家庭の医学」などの番組で認知症予防アロマが紹介されてから、すっかり認知されるようになりましたよね。

ざっくり言うと、昼間にはローズマリーカンファーとレモンのアロマブレンドオイル、夜寝るときには真正ラベンダーとオレンジスイートのアロマブレンドの香りを嗅ぐことで、うっかりの予防になるとのこと。

でも、あくまでもそれは「予防」にいいのであって、認知症になってしまった人にはもしかするとまったく意味がないのかな?と思い、その旨を電話口で質問してみました。

(電話口での応答は、思い出しながら書いていますので、だいたいです。)

私:「認知症予防にはアロマ(精油)がいいとテレビなどで見たことがありますが、もうすでに認知症の症状が出てしまっている人の場合は、使っても効果がないのでしょうか?」

オペレーターさん:「あくまでも脳を刺激する、というものですので、必ずしも『効く』などとは言えません。」

私:「あ、そうですよね。医薬品ではないので、効果はうたえないですよね。」

オペレーターさん:「でも、(個人的な)雑感にはなりますが、一つの香りを嗅いで、もう一つの香りを嗅ぐ、という香りの切り替えによって、脳の神経への刺激にはなると思います。」

つまり、単品ではなく、複数のアロマブレンドを併用して嗅がせるというのも、脳に刺激を与える大きなポイントの一つになるんですね。

認知症の人に無理がないアロマの使用方法は?

我が家ではアロマオイルを使うときは、主に昼間はアロマスプレー、夜にはアロマディフューザーを使っています。

昼間ならアロマペンダント、夜ならアロマストーンやディフューザーなどを使うのも一般的です。

でも、認知症の方のアロマの使用方法ということで考えると、より簡単なやり方があればそれに越したことはないと思い、そのこともちょっと聞いてみました。

私:「母はアロマを普段から使っているわけではないのですが、そういう人でも負担なくやりやすいやり方って何かありますか?」

オペレーターさん:「アロマ用のシールというのがありますので、シールの布目にアロマオイルを何滴かたらして、それを衣服の胸元などに貼って使うのが一番ラクかと思います。」

なるほど、アロマシールというものもあったのですね。これは初めて知りました。

オペレーターさん:「その他、もし作ってさしあげられるようでしたら、原液を薄めてスプレーボトルに入れてさしあげたら、ご本人はそのままそれを枕などにスプレーすればいいのでラクかと思います。」

たしかに。そのままプレゼントもいいですが、アロマスプレーも作ってあげようかな。

「あとは、夜ならティッシュにたらして、せんたくばさみで頭の上のあたりに吊り下げたり、枕元に置くなどという使い方もあります。」

オペレーターさんの方が教えてくださったように、アロマ専用の道具を持っていない場合は、ティッシュに数滴垂らしたり、マグカップに入ったお湯に数滴垂らしたりする使用方法もありですね。

私:「それすら面倒がった場合、精油の瓶のフタを開けて、直接匂いを嗅ぐというのはありでしょうか?」

オペレーターさん:「問題はありませんが、瓶のフタを開けていると、オーガニックのアロマの精油は香りに揮発性があるので、香りが消えて行ってしまいます。

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それから、アロマブレンドの香りのベースにはお花や柑橘系などがありますが、原料によって香りの消えていき方が違ってきます。

柑橘系の香りはトップノートなので、最初は強く香るけれど、香りが薄れてくるのが早いいため、柑橘系と他のアロマをブレンドすると、後半は柑橘系以外のアロマの香りが際立ってくるので、ずっと同じ品質というのは難しいかもしれません。」

そうなんですね。そうすると、この認知症予防アロマセットは昼用ブレンドにも夜用ブレンドにも柑橘系の精油が使われているので、やっぱり開けっ放しにはしないほうがいいかもしれませんね。

色々と、勉強になりました。

認知症向けアロマの効果はこんな場合でもある?

認知症初期症状の母にアロマを使ってもらう場合、ちゃんと毎日使わないと効果がないのかどうかも聞いてみました。

(※効果といっても、アロマが医薬品として認められているフランスなどとは違って、日本ではアロマを処方に使っているお医者さまはごくわずかなので、認知症への効果と大々的にはうたえないかと思いましたが、出来る範囲でお答えくださいました。)

私:「毎日毎日、朝晩必ず欠かさず使うというのは普通の人でも難しいかと思うのですが、忘れる日もあったりしても大丈夫でしょうか?毎日使わないと意味がないのですか?」

オペレーターさん:「毎日使うとどうなって1週間に一回だとどうなるかなどといったことは実証されていません。でも(雑感として)毎日使用されたほうがより良いのではないかと思います。」

認知症気味の人はただでさえ物忘れが激しいので、毎日欠かさずでないと効果がないと言われたらどうしようかと思っていましたが、その点はちょっと安心しました。

もちろん、毎日嗅覚を刺激したほうがより良いかとは思いますが、長丁場ですものね。本人にも家族にも負担なくさまざまな刺激を脳に与えていってあげたいと思っています。

その中でも、嗅覚への刺激が一番脳にダイレクトに届くというのは実証されていることですので、楽しみにアロマを使っていこうと思っています。



あと、もう一つ気になっていたのが、アロマ自体が好きな私と違って、母に持って行ってもこの香りはあまり好きではないと言われてしまった場合どうしよう?ということ。

私:「もし本人がこの香りがあまり好きではなかったら、他のアロマとブレンドしてもいいのでしょうか?」

オペレーターさん:「アロマの香りは本来、本人が落ち着く香りがいいので、ストレスになる香りは逆効果になることもあります。

混ぜること自体は特に問題ありません。

研究で作られたブレンドに限らず、昼には柑橘系などの活発になる香りを、夜にはリラックスできる香りで、自分の好きな香りをかぐのがいいと思いますよ。」

なるほど、納得です。

色々教えてくださって、本当にありがとうございました。

まとめ

電話で問い合わせをする前は、とにかくこの配合のこのアロマオイルたちが認知症に対していい仕事をしてくれるのだと思っていましたが、どうやらアロマが高齢者の認知症に効果があるとされるポイントは3つのようですね。

1.一つの香りを嗅いで、さらにもう一つの香りも嗅ぐことで、脳の切り替えをして脳を活性化させる

2.自分の好きな香りを嗅ぐ。

3.昼間には脳を活発にさせる香りを、夜にはリラックスできる香りを嗅ぐ。

こうして書いているうちにアロマが届きましたので(早っ)、さっそく母のところに来週持って行こうと思っています。
ninchisyouaroma
(ひつじがかわいい♪)

使ってみての感想をまた書きますね。

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