高血圧ってどこからの数値?運動は危険?遺伝はやっぱり大きい?
健康診断で初めて高血圧に近い「正常高値血圧」と診断されたときは、「ええ?私が?!」と軽いショックを受けました。
高血圧といえば、働き盛りのかっぷくのいい男性がなるものだとなんとなくのイメージで思い込んでいたんですよね。。
でも、実際には女性でも、40代になると高血圧はぐんと増えますし、痩せていても高血圧になる人はなります。
それに、時代によっても「ここまでが正常ですよ」という「基準値」が変わるので、高血圧になったりならなかったりする人も出てきているみたいです。(私もそうです。)
高血圧はどこからの数値で認定される?
「あれ、血圧が、130超えた~♪」のおなじみのCMソングで、「とりあえず血圧は130を超えたら注意しないといけないみたいだな」とみんなが認識するようになりましたよね。
現在では、日本高血圧学会では収縮期血圧(最高血圧)が130mmHg以下、拡張期血圧(最低血圧)が85mmHg以下を「正常血圧」としています。
最高血圧140以上、最低血圧90以上が「高血圧」で、正常と高血圧との中間が正常高値血圧です。
一方で、人間ドッグ学会と健康保険組合連合会は、2014年に最高血圧147、最低血圧94までを「正常血圧」と定義すると発表しています。
学会によってもどこからが高血圧となるかはまちまちなのですね。
境界線にいる者たちにとっては大問題なのですが。。(汗)
私は、最高血圧が130を超えて、健康診断で再検査になった頃から、「血圧が高くなると治療が必要なのかな?」と色々と調べるようになりましたが、「これが正常な血圧です」とされる血圧の「基準値」は、学会によってだけでなく、時代によってもかなり変化していました。
その昔、1960年代後半には上は150/下は100までが正常値で、上は年齢プラス90までは大丈夫と言われていたそうです。
1970年代には160/95からが高血圧とされ、1990年代前半からは新しい分類法によって、最高血圧160以上、最低血圧95以上が「高血圧」、最高血圧140以上、最低血圧90以上になったら「日々の生活に気を付ける」、という考えが一般的になってきたそうです。
国によっても正常とみなされる血圧は違うようですね。
ちなみに、私の今までの健康診断表を見ても、数値は年によって違っていて、2006年~2008年の基準値は
最高血圧149以下(40歳未満は139以下)
最低血圧89以下
でしたが、2014~2016年の基準値は
最高血圧80~129
最低血圧40~84
となっていました。あれ?人間ドッグでもらった診断表ですが、数値は日本高血圧学会のほうに沿ってますね。
うーん、これではどれを参考にすればいいのか迷ってしまいますね。
「具合が悪い」と自覚することがあまりない高血圧症だけに、より実情に合った数値が知りたいものです。
高血圧の人に運動は危険なの?必要なの?
高血圧の人は運動をしたほうがいいと言われる一方で、高血圧で運動するのはリスクがあるという話も耳にされたことがあるかもしれません。
一般的には運動不足も高血圧の原因なので、高血圧の人に運動は必要です。
私自身も、もともとは血圧のためではなかったのですが、別の病気の改善のために始めた朝夕30分ずつの早足ウォーキングで、病気の改善よりも前にまずは血圧が先に下がりました。
ただし、血圧がかなり高め(現在の基準でいえば最高血圧160以上のⅡ度高血圧や180以上のⅢ度高血圧)の方の場合、いきなりキツめの運動をしてしまうと危険です。
ただでさえ高い血圧が運動によりさらに上昇して、血管にものすごい負荷をかけてしまうからです。
血圧がかなり高めの方の場合、まずはほんとうにゆっくりのペースでのウォーキングやジョギングなどを、5分、10分といったごく短時間から始めて、少しずつ時間を増やしていくことをおすすめします。
高血圧はやっぱり遺伝が大きい?
痩せているのに高血圧になる人などは、遺伝性の方も多いと言われています。
両親が両方とも高血圧の場合は50%の人が、父親か母親のどちらか片方が高血圧の場合には約25%の人が高血圧になるという説もあるそうです。
これってかなり高い数値ですよね。。
ただし高血圧症は、その他の因子も複雑に絡み合ってなるものなので、塩分の摂りすぎや、ストレス、過労、運動不足、肥満など、自分で気をつけられるところをできるだけ若い頃から気をつけることで、高血圧になる可能性は減らすことができます。
ストレスについては、減らしたくてもなかなか自分では難しいものがありますが、忙しいときほどホッとする時間を作ったり、ぬるめのお風呂にゆっくりとつかったりなど、高血圧が心配な方は日々の生活に取り入れられる自分なりのリラックス法をみつけてくださいね。