中学受験の塾に誘われた！向き不向きはある？挫折させる心配は？

2016/09/27

先日、これから小学校に上がるお子さんがいる知り合いに、「ちょっと気が早いんだけどだけど…」という前置きの後で、中学受験についてのアドバイスを求められました。

かなり前のことですっかり忘れていたことばかりでしたが、せっかく思い出したところで備忘録がわりにこちらにも少し書いてみますね。迷っている方のヒントにでもなれば幸いです。

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中学受験の塾に通ってみようか迷っている方へ

最近は、受験勉強スタートの低年齢化が進んでいるようですね。

以前は新４年生（３年の２月もしくは４年になる春休み）で入塾して３年間の通塾が標準的でしたが、どんどん前倒しになってきているみたいです。

お母さん同士が集まると、そういう話も出るようですね。

うちの子に向いているのかどうかと考えているうちにタイミングを逃してしまってはいけないから、とりあえずイベントや体験授業にだけ参加してみようかしら？

通塾はまだ考えていないけど、全国テストだけでも受けさせたほうがいいのかしら…？

春期講習だけ受けさせて、それから考えようかな…。

たしかに、のんびりしているうちにタイミングを逃して、遅くに入塾したら周りについていけなかったとか、ずっと一番下のクラスのまま上に上がれなかったとか、受験に間に合わなかったとかいう可能性もなくはないです。

でも、様子見だけ…と思っていても、振り返って思うにやはり塾はいったん参加すると、多くのご家庭がもう受験のレールに乗ってしまったも同然になります。

なぜかというと、受験までまだ数年間がある頃の塾の勉強はまだまだ簡単で、とても楽しいものなんです。

さらに、塾費も最初の頃は割安で、塾にもよりますが普通の習い事より少し高いかな、くらいの金額なんですよね。

なので、塾の主催するイベントに参加する前には、できればご夫婦で中学受験をどう考えているかをいま一度話しあっておくことをおすすめします。

中学受験に向き不向きってやっぱりあるの？

中学受験をするかどうか話し合う際のポイントはいくつかあります。
我が家の体験もまじえて、主なものを挙げてみます。

【子供側】

・コツコツ毎日勉強を継続できるか？

塾に行けば習慣をつけてもらえるかな？と期待してはイケマセン。

・早生（わせ）か奥手か？

性格的に早熟で大人びたお子さんのほうが中学受験に向いているとつくづく思います。
我が家も、下の子は男の子＆早生まれで、お子ちゃま要素が揃っていたので悩みました。

・仲のいいお友達が受験するかどうか

これは子供にとって大問題ですよね。

【親側】

・自分たちの住んでいる地域では中学受験をする子が少数派か多数派か

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少数派でしたら受験させたいのでなければさせなければいいだけなのですが、逆にクラスのほとんどが受験する地域になると、夏休みや冬休みは学校の宿題がまったく出ないというところも実際にあります。

・塾費用が倍々で増えていっても持ちこたえられるかどうか

特に６年次に受験が近くなると、あれよあれよという間にオプションが増えて授業料が上がります。
私立受験の場合は学校の費用をまかなえるかを話しあうかと思いますが、その前の塾の費用も同じくらい話し合う必要があります。

・子供と一緒に受験を楽しめるかどうか

専業主婦でつきっきりでなくてはというわけではありませんが、子供の勉強のタイムキーパーになったり送り迎えをすることも子供とのふれ合いの一つ、と思って楽しめる気持ちの余裕が必要です。

子供と親と、両方合わせた我が家の向き不向きをぜひ確認してみてください。

中学受験が挫折になってしまうおそれは？

これは、「どうせやらせるなら親子で中学受験を楽しもう」と思っていた私でも何度も考えたことがありました。

こんな人生の初期のうちに、親の意向で勝手にチャレンジをさせて、もし失敗してしまったら挫折を経験させてしまうのでは？と受験を控えた頃には思いました。

さらにその前に、どんどん授業料が上がっていって、どうしても成績が上がらない超苦手科目にオプション授業をプラスするか、それとももう受験自体をやめさせようかな、と迷ったときにも、一度決めたことを親の懐の都合で中断させては、それが挫折体験になって何でも中途半端でやめてしまう子になってしまうのでは…と考えたりしたこともありました。

でも、今だから思うことですが、中学受験の頃の失敗なんて、そんなに大きな傷にはなりません。

というか、「大失敗だ」と親が思う場合にのみ、子供も「大失敗だ」ととらえてしまうように思います。

成績が上がらなくても、第一志望に落っこちても、親の都合で受験を途中でやめてしまっても、その時はおおごとでも、５年、１０年経ったときにはほとんどがおおごとではなくなっています。

ただし、受けた学校の全落ちだけはやはり小学生でも精神的にこたえるかな、と周りの子たちなどを見ていて思いました。

たとえ受かっても距離などの問題で行かない学校でも、必ず１校は受からせて成功体験もさせてあげる、という併願校の選び方を塾に指導していただいて、「ちょっとそれって変なのでは？」と思ったのですが、なんだか中学受験ビジネスの思うつぼだなと思っても、これだけは素直にレールに乗っかってよかったのかなと実感として感じています。