恵方巻きの食べ方で切るのはなし?口から離さない?笑うやり方も?
すっかり全国区の節分行事となった感のある恵方巻き。
節分の恵方巻きがまだあまり知られていなかった頃に関西に引越して、そんな風習があるのかと驚いた記憶がありますが、今ではすっかり全国区の行事として定着しましたね。
恵方巻きの食べ方にはいろいろな作法がありますが、どんなやり方があるのかみていきましょう。
恵方巻きの食べ方で切るのはNG?
恵方巻きの食べ方は、
・その年の恵方を向いて
・一人一本の恵方巻き(太巻き)を
・願い事を考えながら無言で一本丸かじりする
のが基本と言われています。
でもこれ、小さいお子さんや食の細い女性にはかなりヘビーですよね。
我が家も最初の頃は一人一本の恵方巻きを買ってきて、全員が無言で恵方を向いて必死に食べていました。
(しかも、なぜか全員起立して食べてましたね。なぜだろう…)
でも一人一本を食べきってしまうとお腹がいっぱい!
他のおかずが食べられなくなってしまいます。
夫は晩酌をほぼ毎晩するタイプですので、ゆっくりお酒を飲みながら時間をかけて食を楽しむはずの夕飯がこれではちょっと(かなり?)不満のようでした。
夫曰く、
「これはもともと海苔業界が売り上げアップのために広めたものなのだから、それに乗っかってイベントとしてちょっと楽しむくらいでいいのでは?」
そう言いながら夫は、ある年からは恵方巻きを最初から半分に切って、切った1ピースを恵方を向いて無言で丸かじりしたらあとは普通に何切れかに切った残りの恵方巻きやおかずを席について普通に食べるようになりました。
縁起にこだわっていた私は
「ええっ、恵方巻きを『切らない』で食べるのはご縁を『切らない』という縁起を担いでいるのに、大丈夫なの?」
とおののいていたのですが、ちょうどその頃からあちらこちらで恵方巻きを従来の大きさの半分に切った「ハーフサイズ」がよく見られるようになりました。
うちだけでなく、太巻きを食べきれずに困っているご家庭がとても多かったので、コンビニやスーパーも柔軟に対応してくれたということなんでしょうね。
そういうわけで、我が家もその頃からはハーフサイズを買ったり、子供たち用に細めの太巻き(中巻き?)を買ったりして調整するようになりました。
考えてみれば海苔自体、全形と言われる基本サイズにする段階でカットされたものです。
どの段階をもって調理終了とするかという、ちょっと姑息な考えではありますが、自分のお腹にちょうどいいサイズに切ったところで「マイ恵方巻き完成♪」ということでもいいのではないかな、と私も考えが少し変わってきて、最近では普通に大きい一本を半分に切って用意するようにもなりました。
特に家族それぞれが違った具材の入った恵方巻きを買ったときには、各自マイ恵方巻きを食べてから、あとは普通の太巻きとして色々な種類をみんなでシェアしながら食べるのも楽しいですよ。
もちろん縁起物ですので、自分で恵方巻きを切ってしまうのが気になる方は、最初からハーフサイズや細めに巻かれている恵方巻きを買われるか、自分で作られるときに巻く前に海苔を小さめサイズに切っておいてくださいね。
恵方巻きの食べ方で口から離さないというのは?
恵方巻きを食べるときに口から離さないで一本食べきる、というやり方も耳にします。
これをうんと厳格に解釈して、恵方巻きを食べている間は口を恵方巻きから離してはいけない、と思っている方もいれば、途中でお茶などを飲んだりして恵方巻き以外のものを口にしてはいけない、という意味だと思っていらっしゃる方もいるようです。
前者は、恵方巻きを通して恵方から福がやってくるのを口を離すことで逃してはいけないから、という考え方です。
後者は、そこまでではありませんがやはり福を逃さないようにするための考え方です。
前者の考えに沿って食べるのはかなり大変ですよね。。こちらのやり方で食べている方は少数派のようです。
私は最初の頃は後者派でしたが、今は途中でお茶などの水分を摂ったり、味が足りない場合はお醤油をつけたりなどもOKだと思っています。
逆に喉に詰まらせてしまったりしては本末転倒ですしね。
口を一切離さず食べるところまでイベントとして楽しめる方であれば、達成感も味わえるのでそれもあり。
しんどいなと思われる方は、一服しながらでも恵方の方角を向いていれば、恵方の神さまはきっと見ていてくださるのでそれもありなのではないかなと思います。
恵方巻きの食べ方で笑うやり方も登場!?
こちらは最近知りましたが、笑いながら食べるという作法もあったんですね!
無言で食べるのとは真逆のような食べ方ですが、福を呼ぶという観点からすると、こちらの方がよりご利益がありそうな気がします。
私が人から聞いたのはつい最近なので、最近出てきた新手の食べ方なのかなと思いましたが、さらに他の方のお話ではウィキペディアにも前から載っていたということで、以前から笑いながら食べていた地域もあったようです。
もっと早く知っていれば、しゃべるのを我慢できないでウズウズしている小さい子供たちのおしゃべりを止めずに済んだのになぁと思う反面、いつもワイワイがやがやとした食卓が当たり前の家にとっては、無言の食事もそれはそれで非日常的で面白い気もします。
どちらにしても、もともと古来からあった行事とは違いますので、イベントとして自分たちがより楽しめるやり方を取り入れるのがいいんでしょうね。
まとめ
というわけで、笑いながら食べる恵方巻きの作法を知らなかった方は、今年は恵方巻きを無言ではなく笑いながら食べてみてはいかがでしょうか?
我が家は今年はその方式を取り入れてみようかと思っています。
そのほうが恵方の神さまも喜んでくれるかな?どうでしょうか。