雛人形の売り出し時期はいつ頃?選び方は?飾る場所は?
女の子の初節句には欠かせないのが雛人形です。
では、雛人形とはいったいいつごろ売り出されるもので、いつごろ購入すればいいのでしょうか。
普通は誰が購入するべきものなのか、選び方のポイントは何か、家のなかのどんな場所に飾ればいいのかなども、我が家の体験も併せてお伝えしますね。
雛人形の売り出し時期はいつ頃で、誰が買うものなの?
雛人形の売り出し時期&買い時とは?
雛人形の売り出し時期&買い時とは、11月から1月にかけてです。
雛人形は手作りで、5月くらいの早い時期からじっくりと手間をかけて一体一体製造されています。
主に5月から10月くらいにかけてどんどん作られた雛人形は、11月頃から1月くらいの間に次々に売れていきます。
特にまだ販売実績のない新作ものは、売れるか分からない段階からあまり数多く生産すると冒険になってしまうため、どうしても一度に作る数は少なくなります。
そういった新作の雛人形は、秋ごろにテスト販売的に店頭に出ていることもありますが、一番出揃うのは11月ごろですので、たくさんの雛人形の中からいいものを選びたい方は、その頃に購入されることをオススメします。
桃の節句が近くなると、セールや割引などで安く手に入れられる人形も多くなってきますので、とにかく安く買いたい方の場合は、1月頃もオススメです。
ただし、1月頃に購入する人はとても多いので、品数は少なくなっていることは覚悟してくださいね。
2月からは5月人形も店頭に並べるため、ますます雛人形の選択肢は狭まりますので、できれば2月に入る前に購入するといいと思います。
雛人形は誰が買うものなの?
我が家では、「女の子の雛人形は母親側の実家が用意して、男の子の五月人形は父親側の実家が用意するもの」と聞いていて、どちらもその慣習にならって用意してもらいました。
でも、歴史的背景からみると、女親の実家、男親の実家、どちらもありのようですね。
もともとは、子供を嫁もしくは婿に出した側の両親が、普段は行きにくい娘(もしくは息子)の婚家に子供や孫の様子を見に行く口実の一つとしてお祝いの品に初節句の人形を持っていったことから、祖父母が用意するのが当たり前になっていったそうです。
現代では地域によって「どちらかの実家が用意する」「お嫁さん側の実家が用意する」「お婿さん側の実家が用意する」のいずれの慣わしも混在しているようです。
双方の祖父母の慣習が異なっている場合、もめごとの原因になるといけませんので、早めに夫婦それぞれが自分の両親に聞いてみるといいでしょう。
地域によっては、「お嫁さん側の実家が買って送る」のが標準の場合もありますので、買ってしまってからでは遅いですので…。
両家の祖父母が雛人形を買ってあげたがる場合は、トラブルにならないように夫婦で話し合ってから、どちらの祖父母に買ってもらうかを決めて連絡するようにしてくださいね。
雛人形の選び方のポイントは?
雛人形にはいろいろな種類のものがあり、顔や着ている衣裳などもそれぞれ違うので、どれを買うかは非常に悩むところですよね。
あれこれずっと悩んでいると、逆にどれも同じように見えてきたりもして、さらに一層迷ってしまいます。
雛人形を選ぶ際の目安となるポイントは、自分の家に合った大きさ(段数)であるかどうか、おひなさまのお顔が好みであること、そして「座りのいい」人形であるかどうかです。
座りの良さ
「座りの良さ」というのは、人形の作り手さんたちの業界用語なのですが、丁寧に仕立てられた人形は、どの角度から見てもどっしりとして安定感があるんだそうです。
感覚的なものになりますが、頭の飾りから着物の裾までが前・後ろ・横のどの角度から見ても三角形で、不安定な感じを受けない安定感のある雛人形を選んでください。
大きさ・段数
大きさについては、7段飾り・5段飾り・3段飾り・平飾り(親玉飾り)と、大きく分けて4つあります。
置く場所の広さなどでどれを買ったらいいのかが違ってきます。
7段飾りになると、場所を取るので、広い置き場所があれば買っても問題はありません。
場所的に7段飾りを置くだけのスペースがないけれど、少しでも豪華なひな壇にしたい場合には、中庸をとった3段飾りがベストでしょう。
3段飾りだと男雛・女雛に加えて三人官女もつきますので、段数は少なくても華やかになります。
都会の小さめのマンションなどで置けるスペースが小さい場合は、平飾りや平飾りケース付きなどを購入するといいでしょう。
スペース次第でどれを購入できるかも変わってくるので、できるだけ豪華な雛人形を購入したいというだけではなくて、置く場所も考えてから決めないといけません。
ご参考までに、我が家の雛人形は男雛・女雛と三人官女の3段飾りですが、子供たちの成長に合わせてだんだんと男雛・女雛だけ飾って簡単に済ませる年が多くなっています。
三人官女は何年も娑婆に出てこれず、かなり不満げです^^;。
お雛様の顔立ち
雛人形は一体一体、顔の形も表情も微妙に違います。
好みの顔というのがあると思うので、見に行った時にピンときて気に入ったお雛様があったら、ぜひその雛人形を選んでください。
そうすれば毎年毎年好みの雛人形を飾ることになるので、愛着も増しますよね。
ちなみに我が家はお店の店頭で木目込(きめこみ)人形に一目惚れしてしまい、一般的な衣裳着ひな人形ではなく、ややマイナーな木目込みひな人形を購入しました。
ほっそりとしたうりざね顔の衣裳着人形と違って、お雛様の顔立ちがちょっとふっくらとしていて、「娘に似てる!」と思ってしまったんですよね。
でも、気に入って買ったので、よその雛人形を見ても「綺麗だけど、やっぱりうちの子(おひなさま)が一番可愛い♪」と親バカしております^^;。
着物については、女雛の着物の色味や柄が好みかどうかを一番重点に置いて選ぶといいそうです。それが一番、全体の雰囲気に関わってくるからです。
雛人形を飾る場所はどこがいいの?
雛人形を購入したら、飾る場所を確保して、時期になると飾り付けなければなりません。
実家では広い床の間に置いてあった記憶があっても、今の自宅ではいったいどこに置けばいいの?と迷う方も多いと思います。
現代風のマンションなどは、広さ的にも間取り的にも、お雛様を飾る造りにはなっていないですものね。
置き場所で注意する点としては、直射日光が当たらない場所で、湿気があまりないような風通しが良い場所に置くのがベストです。
最近では玄関に置く方もいるようですが、風水的には玄関に雛人形を飾るのはあまり良くないと言われています。
リビングなどはみんなが集う場所なので良さそうに思えますが、子供たちが集まって暴れたりして雛人形を落としたり壊したりする危険性もあるので、お子さんたちが小さいうちや、ワンパクな男の子のいるお家ではあまり飾らない方が良いようです。
水や油をよく使うキッチンなどの近くもよくありませんし、エアコンやファンヒーターが直接あたる場所も人形によくありません。
こうして見ていくとかなり置く場所が限られてしまいますが、床の間があれば床の間に、なければ寝室などもいいそうです。
それ以外の部屋でも、子供たちの手が届きにくく、エアコンの風が直接当たらない場所を探してみてください。
ちなみに我が家のお雛様は、以下の場所を転々としました。
子供たちがうんと小さい頃
・寝室のチェストの上(子供の手が届かなかったので)
・初節句のときだけ祖父母にも見せるためにリビングダイニングの窓辺
※ちなみに我が家は1月生まれでしたので、初節句は1歳になってからにしました。
子供たちが大きくなってきたら
・リビングのローテーブルの上
さらに大きくなってきたら
・子供部屋のカラーボックスの上(男雛・女雛のみ)
まとめ
雛人形は、娘にとっての一生ものだから…と迷われる方も多いと思います。
でも、どんな雛人形でも自分のお家の雛人形が、皆さん一番かわいいみたいですよ(#^^#)。
娘たちが小さかった頃、桃の節句の頃にお友達の家に遊びに行くと、どのお家の子も、自分の家の雛人形を嬉しそうに見せてくれましたよ。
どうぞ「うちの子だ!」と思えるお雛様に出会えますように。